県立高教諭の生徒性的暴行:別の生徒にも淫行 容疑の県立高教諭を再逮捕 /栃木
勤務する県立高校の敷地内で女子生徒に淫行(いんこう)した疑いで男性教諭が逮捕された事件で、県警捜査1課と今市署は6日、別の生徒に対してもみだらな行為をしていたとして、宇都宮市若松原2、県立高校教諭、鈴木竜司被告(37)=児童福祉法違反(淫行をさせる行為)の罪で起訴=を同法違反(同)の疑いで再逮捕した。容疑を大筋認めているという。
調べでは、鈴木容疑者は07年8月19日午前6時ごろ、群馬県にある県立高校の合宿施設内で、教え子の女子生徒が18歳未満であると知りながら、みだらな行為をした疑い。自ら顧問を務める運動部の大会があり、生徒らを引率して遠征していた。
鈴木容疑者は「公になればおれは死ぬ」「公になればお前の責任だ」などと言い、女子生徒に口止めしていた。被害を受けた2人の女子生徒は、鈴木容疑者から複数回にわたって被害を受けたと話しているという。
また2人とは別に、卒業生の女性1人からも同様の被害届が出されており、捜査1課などは立件を視野に捜査している。
同容疑者は昨年3月、勤務する県立高校で教え子の女子生徒にみだらな行為をしたとして、同11月に逮捕され、12月に起訴されている。【松崎真理】
◇県教委の須藤教育長、被害者などに改めておわび
鈴木容疑者が再逮捕されたことについて、県教育委員会の須藤稔教育長は6日の定例会見で「被害に遭った生徒、及びご家族、県民に改めておわびを申し上げたい」と謝罪した。
県教委によると、これまで鈴木容疑者には担当者が2度接見し、先月17日に起訴された事件については容疑を認めている。動機について鈴木容疑者は「毎日、生徒と会っていて、気持ちが一人の女性としてみるようになった」と話しているという。
相次ぐ教職員の不祥事について、須藤教育長は「教職員の意識改革を図っているが、まだ十分ではない」と述べた。【葛西大博】
毎日新聞 2009年1月7日 地方版